《車両記録:アルファロメオ159》
(属性:影 × 火 / 危険度:高)
1. この車が封印された最大の理由
本来、アルファ159は、落ち着いた“大地のエレガンス”を備えた車種である。
だが、この個体だけは違った。仕入時から異様過ぎた。
売主は「まったく異常無し!機関良好!」と息巻くものの、どうも胡散臭く、159は、ただならぬ妖気が漂っていた。
不審に思い、159のドラレコファイルを調べると消し忘れの画像が残っていた。
そこには、売主が関西から群馬に搬送していた時の肉声が保存されていた。
「コレ水没車だったから、かなり安かったな。あれ?チエックランプがつきっぱなしだぞ。地元まで帰れるかな。まあ仕方あるまい、すぐに誰かに売り飛ばせばいいや」・・・
このような悪質なケースは、中古車業界では多い事なので、大して驚かなかったが、気になったのは「水没車」というフレーズだ。
所長がボソッと「人が死んでるな・・・」と呟いた。
そして、榛名に搬入された瞬間、159の車体の影が逆方向に伸び、誰も乗っていない後部座席のシートが沈んだ。
さらに異常は続く。
エンジンチェックランプが全て点灯、ミッションから異常な呻き声の様な異音とガクガクと大きな痙攣が起こる。
車両故障。。。
すぐに地元の「イタフラ専門」で売っている修理工場に運び込んだ。
しかし、そこの社長は呆れ果てた言動を連発する。
「だいたい159なんか乗るからこんな目にあうんだよ、そもそもこれはイタ車じゃなくドイツ車だしな」と露骨な嫌な態度をとり、159を全否定した。
とてもオーナーさんに対しての態度ではなく、完全に邪鬼が憑依している特徴を示していた。
それでも159の整備をここに依頼するしかなかった。
しかし、この時点で所長は、これから起こる事の顛末を全て見透かしていたようだった。
むしろ所長は、この159と邪気に憑依された修理工場の主の波長が、今後どのような氣の流れに導かれていくのか好奇心でいっぱいの様子だった。
1週間くらい経つと、邪鬼社長から電話があった。
「修理代は80万だよ。修理するのかしないのか早く決めろよ」と言う。
これには流石の所長も呆れ果て「そうですか、では159を一旦連れ戻します」と返答。
すぐに159のお迎いに行き、邪鬼社長には高額な点検料金だけを支払った。
そして、159とハルナに向かっている時だった。
5分もしない所で、大爆音と共に足回りが粉砕し、ガードレールに突き刺さった。
運転手に怪我はなかったものの、159はレッカーでハルナに搬送される運命となった。
その後、三郷市にあるアルファロメオ専門修理工場に連絡を取るものの、そっけなく「お断りします!今は忙しいので!」と高飛車な態度で断られた。
所長が「そいつも159に取り憑かれたか」と笑う。
2. 科学調査で判明した“逆位相現象”
研究所に輸送し、電磁氣診断にかけたところ、この159は 地磁氣の変化に逆反応することが判明。
正常な車:磁場が強いと電子機器は乱れる
この159:磁場が強いほど“安定する”
弱い磁場に入ると電子機器が暴走
これは “逆位相感受” と呼ばれる非常に珍しい現象。
研究職員はこう言った。
「この車は“普通の世界のルールで動いていない”向こう側の法則で動いている」
榛名の“入口帯”では、この傾向が強くなるため、運転者の精神が異界に引かれやすい。
3. 売主が残した肉声
ドラレコに売主の肉声が残っていた。
「夜走っていると、助手席に“形のない重さ”を感じる」「バックミラー越しの自分が遅れて動く」など、常人の感覚では説明できない言動が残っていた。
特に危険と判断されたのは以下の声。
「高速道路で、ハンドルを切っていないのに車が“右の細道”へ入りたがる」
位相異常 × 精神引力 × 影属性これらが重なっていると考えられる。
4. アルファ159が人の手に渡らない理由
この車は“人の影の深い部分”に反応してしまう。
抑えていた怒り、過去の傷、トラウマ、自己否定の感情・・・
159はそれらに“寄り添う”のではなく、“引きずり出してしまう”
結果、心が弱っている人が運転すると人生が急激に狂う可能性がある。
そして、関わる者すべてを邪鬼に変え、異界へとひきずりこむのだ。
ココロファームでは、この車を「影の同調車」 と呼び、永久封印した。
所長判断「 人間が扱える段階をはるかに超えているため、即、廃車処分とする」
《封印車両記録:BMW 523d》
(属性:地 × 影 / 危険度:中〜高)
1. この車が封印された最初の理由
523d はディーゼル特有の“重く力強い音”が特徴である。
しかし、この個体は異常だった。
エンジンをかけると、音が消えた。
完全な無音ではない。
“吸われるような消え方”だった。
通常の整備では説明できないため、研究所に転送し、音響解析を実施したところ――
2. 科学的に検出された“無音焦点”
車内の空気振動を計測したところ通常ありえない現象が起きていた。
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運転席→音が弱い
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助手席→音が乱れる
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後部座席→音が完全に消える
音響学の専門家が放った言葉が「これは音が消えているのではなく、 “どこかへ送られている”。」
これは物理学でいうエネルギー散逸構造(Dissipative Structure)の異常例に該当する可能性がある。
つまり、“この車の内部だけ、別の空間へ音が流れ込んでいる”という状態。
実在科学における“局所的位相歪み”と非常に近い異常。
3. 523d に関する不気味なエピソード
試乗テストをしたスタッフは皆こう言う。
「静かすぎて、後ろに“誰か”がいる気がした。」
さらに――夜の榛名の坂道で停車中、後部座席に“圧”のようなものが入り込んだ。
助手席側だけ温度が2.1度下がる現象も何度も起きた。
これは、地磁氣の影響を受けた“陰圧空間”が生じていると考えられる。
4. 523d が人に渡せない理由
この個体は “静寂” を超え、“現実の層が薄くなる危険” を持っている。
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音が消える
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時間感覚が歪む
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気配が濃くなる
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他者の影が入りやすい
これらはすべて“異界の風穴現象”に近い。
523d に乗った人間は、精神が安定していても“心の奥の暗い部分に引きずられる”可能性が高い。
ココロファームでは、以下を判断基準とした。
「音が消える車は、人の心音と混線する危険がある」とし、永久封印した。
所長「人間の負を利用する影がある」





邪氣が強く廃車処分。道中、駆動系クラッシュ!あわや大事故、レッカー移動、、、恐ろしや影の同調車
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《封印札:アルファロメオ159》
― 影同調車 封結札 ―
【封印之札】
此ノ車、影ノ律ヲ外レ、 主ノ心底ニ潜ム“鬼ノ声”ト同調ス。
近寄ル者ハ、己ガ影ノ深淵ニ呑マレ、 心ノ均衡ヲ失ウ危険アリ。
榛名之地磁氣ニ呼応シ、 夜半ニ影ノ方向ヲ逆行セシム。
此レ、異界相位ノ歪ミナリ。
—— 触レル勿レ —— 乗ル勿レ —— 声ニ応ズル勿レ 異界之入口研究所 封術第十四号に基づき、 当個体ヲ“永久封結”トス。
🌘 封印札の意図
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影の逆位相現象
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心の鬼との同期
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地磁氣の歪みによる精神干渉
《封印札:BMW 523d》
― 無音侵蝕車 封静札 ―
【封音之札】
此ノ車、音ノ道理ヲ離レ、 内部ニ“無音ノ空洞(うつろ)”ヲ形成ス。
踏ミ入ル者、 気配ノ圧ニ触レ、 心音ト外界ノ境界ヲ失ウ。
榛名ノ風穴ト共鳴シ、音・時・影ノ三位ガ乱ル。
此レ、静寂侵蝕ノ兆ナリ。
—— 扉ヲ開ク勿レ —— 座席ニ触ル勿レ —— 無音ニ耳ヲ澄マス勿レ 異界之入口研究所 封術第十九号の規定ニヨリ “恒久封静”ト定ム。
封印札の意図
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音の異常吸収(無音焦点)
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時感覚の歪み
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影の侵入危険





